
FXに限ったことではなく、下落相場(円高)になってしまうととんでもないことになってしまうと考えている方も多いのではないでしょうか。実際に、2007年や2008円あたりには金融危機によって一気に円高となりました。このときに、大きな損失を抱えてしまったという投資家の姿をニュースなどで見たという方も多いのではないでしょうか。実際に、円高で損失を抱えるという投資家は多く、それゆえに円高になるとFXには不利と思い込んでいる方が多いものです。しかしながら、実はFXだからこそ下落相場(円高)でも利益を出すことができるのです。
一般的に取引というと「売り」と「買い」しかないと考えている方も多いでしょう。しかしながら、この「売り」と「買い」に「借りる」と「返す」というステップを加えることによって、カラ売りという取引ができるようになります。借りたものを売って、買い戻して返す・・・現物を持っていないことになりますので、空売りと呼びます。この空売りというのは一般的な株式投資で使われるものです。しかしながら、これと同じことがFXでもできるのです。
FXで空売りと同じことをしようと思ったら、まずは外貨を借りるところからスタートします。その外貨を円安のときに売って、円にしておきます。円高のときに外貨を買い戻して、その外貨を返します。円安で売ったときと円高で買い戻したときとで、差額が出てきます。この差額が利益ということになるのです。
下落相場(円高)というと、多くの方が恐れおののくかもしれませんが、FXにおいては大きなチャンスになるのです。テレビでは損失を出した方ばかりが取り上げられていたかもしれませんが、大きな損失を出した方がいるということは逆にそれだけ大きな利益を上げている方も存在するということなのです。FXにおいて、利益だけ損失だけということはありません。利益と損失は表裏一体なのです。FXをしている方で下落相場(円高)のときにこそ利益をあげたいという方は、円安のうちに借りた外貨を売っておきましょう。
円高や円安というのは経済にも直結することですので、やはり日ごろから気にしている方も多いかと思います。しかしながら、円高だから落ち込む、円安だから喜ぶといったことではなく、FXにおいてはその両方で利益が出せるようにいろいろと作戦を練っていきたいものです。一般的に不利と思われる円高でも利益が出せるFXだからこそ、大きなチャンスなのです。